2015年7月30日木曜日

コーチブログ【伊藤大介】

北海道別海町遠征
テーマは【我慢・気づき・表現】、ピッチ内外でこのテーマをベースに様々な活動とアプローチをしてきました。

◾︎我慢
我慢している時は「強くなる時」
眠くても疲れていても早起きし毎朝6時から5km30分ほどのクロスカントリーを行いました。
トレーニングの〆は「スーパーダッシュ」を必ず行いました。
「2つ」というルールの中で時には我慢しながらプレーすることもありました。
歯を食いしばって地に足をつけて活動できたと思います。
また仲間とともに生活を送ることは、いくら仲が良いからといってもストレスはかかるもの。
それでもあれだけ楽しく過ごせたのは仲間を尊重し我慢するときは我慢するということができたからだと思います。

◾︎気づき
これまでと変わらないピッチ外でのアプローチ、視野を広げて過ごすことでどのような新しい知識や考え方と出会えたでしょうか。

・しんどいときこそ笑顔でいることで楽しいものに変える
・楽しいかどうかは自分で選べる
・楽しいと思っていることを伝えたい
・事実を振り返る(感情も含めて)→そこにある意味や意義を知ることにつながる
・利己は利他を満たしていけば満たされてくるもの

経験豊富で考え方に不動の軸がある大人たちの言葉や考え方の一つ一つに何か気づくことはあったでしょうか。

ピッチ内では、おそらくこれまでとは異なるアプローチだったと思います。
決してこれまでが、という話ではなく、指導者によってアプローチやトレーニングの方法は異なりますし、選手をどのようにみるかという点も異なります。
その中で新しい刺激を受け、サッカーを考えながらプレーするという脳みそをフル回転させる作業の中で成功も失敗も繰り返し「何か」に気づくことはできたでしょうか。
明後日からの活動再開を楽しみにしています。

◾︎表現
ブログや(西野代表のFacebookによるネタばれがあった)絵葉書、ピッチ上でのコミュニケーション(プレー中やミーティング中)、様々な場面で自分を表現する機会がありました。
どれだけ自分の考えを言葉にできたでしょうか。
サッカーにおける言葉のインプットが上手なAFCの選手たち、それをアウトプットする判断の質(スピードやタイミング)などがまだまだ課題としてあります。
いつ・どこ・なぜという中身の部分の理解がなければいくら言葉を覚えていても知識や技術とは呼べません。 
言葉に中身を持たせて初めて言語化と呼べると思います。
そんな中身があるプレーの表現力を身につけて欲しいです。
ピッチ外での表現はサッカークリニックや一人一芸のシーンが全てを凝縮しています。
準備や対応する力をベースにそれぞれが個性を表現することを当たり前のように行っていました。
そんな彼らの姿は別海町に印象を深く残したと思います。

北海道別海町という日常とは異なる環境でピッチ内外で様々な経験をした選手たち。
少しは逞しくなることができたでしょうか。
吸収しようとする力がある選手たちです。
間違いなく"何か"変化をしています。
どんな変化が起こっているかはそれぞれの見方で楽しんで欲しいと思います。

僕自身も彼らと過ごしたこの5日間で選手たちについて、自分について、気づくことがたくさんありました。
ほぼ初めてに近い状態で選手たちとトレーニング時間を過ごすことになりましたが、彼らの素直さとキャラクターのおかげでだいぶ距離が縮まったと思っています。
今後の活動に対してモチベーションが上がったことは言うまでもありません。

北海道別海町遠征が良い思い出だけにならずに、この遠征があったからこそ選手たちは成長したと言えるようにするためには、今後の活動が非常に大切になると心して、集中していきたいと思います。

伊藤


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