2021年10月27日水曜日

文武充実

【文武両道】AFC茅ヶ崎の立ち上げ当初から一貫して選手に伝え続けている言葉です。

しかし実情は、、、成績表をチェックすると両立できている選手もいれば学習面の苦手意識が伝わってくる選手もいます。

だからといって学習面の成績が芳しくない選手を冷遇するようなことはしていません。
というよりも、指導者側が文武両道を徹底・実践させることができていない宙ぶらりんな状態にあるクラブと言えます。

学習塾にも通わずに成績はオール5、高校も進学校に進んだ選手もいます。
逆に何とか悪戦苦闘の末に高校に入れたものの進学・入学自体が自分の意思という感じではなかったため途中退学した選手もいます。

なかなか【文武両道】の着地点を見つけられずにいました。

"いました"
そうです。やっと一つの答えに辿り着くことがある選手のおかげでできました。

その選手、先日の試合で怪我をしました。
元来一切手を抜かずに勇気あるプレーヤ泥臭いプレーも厭わない選手なので大小の怪我はある選手です。
そんな中、今回はやや大きめの怪我でした。

しかしその怪我をした要因は先に述べた手を抜かずに全力でプレーしたこととは言い切れません。
なぜならばその試合は全体を通してパフォーマンスが高かったとは言い難かったからです。
身体の重さというか、キレのなさ、思い切りの悪さ、その辺りが気になっていました。

数ヶ月前はそれこそキレッキレなプレーで試合中にスポットライトを浴びまくっている状態でしたし、その結果としてゴールもコンスタントに奪っていました。
AFCでプレーするようになってからベストな状態だったと言えます。

この数ヶ月でどんな変化があったのか?
それが"学習面"における変化です。

その選手は学習面への苦手意識がとても強く、できないからやる気が起こらないという典型的なパターンに陥っていました。
そこからAFC学習サポートを始め、特に苦手意識が強かった数学においてコツを掴み始め「問題を解くことが楽しくなってきた」と言うまでに変化しました。

その頃とベストな状態だった時期が一致します。

そして最近はその楽しくなりつつあった数学で壁に跳ね返されてしまい意欲が下降線を辿っていました。
ここと決して高くはなかったパフォーマンスのタイミングも一致します。

ここで好不調の波の中に答えを発見しました。
その答えが【文武充実】です。

学習面でも成績の高い低いは問わず「やる気がわく・楽しめている状態」であれば必然的に「サッカーにおけるパフォーマンスも向上する」そして「その逆も然り」という事実を好不調で体現することで教えてくれました。

文武を充実させたその先に文武両道という立派な姿勢が待っているのではないだろうか?
という聞けば当たり前のようなことにやっと気づかせてもらいました。

言われてみると過去に学習サポートで成績を上げて行った選手も同じような軌道でサッカーのパフォーマンスも向上していっていました。

「文武を充実させるサポートをすること」が結果的に「文武両道」な選手に成長する一助になることを信じて精一杯サポートしていきます。

中学生は①プライベート②学習面③夢中になれるもの、この3つが生活の柱だと思います(家族の存在は支柱です)。
①彼女ができるのもよし、モテモテになるのもよし
②学習することが楽しいものになればよし、成績が良ければなおよし
③とにかくサッカーが楽しい、もっと上手くなりたい、次の活動が楽しみ

①はなかなか介入できませんが、②は学習サポートを中心に、③は日々の活動で全身全霊をかけて臨み選手たちのポジティブな変化と成長を楽しんでいければと思います。

AFC茅ヶ崎 監督 伊藤 大介



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