2016年11月21日月曜日
痛みを知り強くなる【伊藤大介】
早いもので2016年も残り1ヶ月と10日ほどになりました。
チームで掲げた2017年の目標に向かって前進できているのだろうか?と日々自問しています。
目標に向かっていくために、SDトレーニング、町RUN、毎月こういったトレーニングを組み込んでいきます。
サッカーはサッカーのトレーニングでしか上達しません。
しかし、サッカープレーヤーはサッカーのトレーニングだけでは育ちません。
これはAFCが掲げる揺るぎない哲学です。
心・技・体、これらが備わってこそのサッカープレーヤー。
そしてその3つの中で土台と言えるほどに重要になるのが「心」。
サッカーはこの1年半ほどで見違えるほど上達したと自負しています。
しかし、大事な場面や苦しい場面、競り合っている場面、肝心なところでの「あと一歩」「粘り強さ」「チーム一丸になる姿」「支え合いや助け合い」こういったファクターが抜け落ちてしまい、個人の力量向上に対して、チーム力はそれに見合っただけの発揮には至っていません。
サッカーはチームスポーツであり、だからこそ得られる達成感や高揚感、満足感があります。
そしてチームの中で、チーム力を向上させるために個人の力を発揮する(できる)ことが一人のプレーヤーとして非常に重要なポイントになります。
そのための修行トレーニングがSDであり町RUNです。
修行トレーニングは体力向上のために行っていません。
(結果的に体力向上には間違いなくつながりますが)
強いて言うならば「心」の体力向上のためのトレーニングです。
ダッシュにしても長距離にしても、いわゆるキツいトレーニングですが、その環境が中途半端では意味を成し得ません。
よく「血の滲むほどの努力」と言いますが、まさにそこです。
痛みの伴わないものは、努力・苦労とは言えず、その先に強化された自分の姿を見ることはできません。
痛みを伴ってこそ初めて見える景色があり、それそこが本物の努力・苦労と言えます。
その「痛み」はどれくらいで感じるのか、それは個人・チームによって多少の差があります。
AFCの選手、チームとして、「痛み」を覚えるだけの本数や距離を設定しています。
本人たちからすれば気が遠くなるほどの数字を提示されているかもしれません。
しかし、僕らが掲げた目標は生半可な姿勢では到底達成できるものではありません。
他のチームが、他の選手が、見たことのない景色と出会ってからでないと勝負になりません。
そのための痛いトレーニングをどれだけ「本」をつけた姿勢で臨めているか?
まだまだ痛みを知る前段階の力加減で取り組んでいる選手もいます。(それはつまり中途半端です)
どうせやるなら、笑顔で、ポジティブに、やりきっていこう!
Stay Smart ! Stay Foolish !
忍耐強く、選手が変わるまで、魂を込めてとことん付き合っていきます。
伊藤 大介
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