2016年6月26日日曜日

価値の原石をゲット【伊藤大介】

本日はAFC茅ヶ崎史上初の公式戦が開催されました。
常日頃、練習試合だから、公式戦だから、という使い分けをしているようでは大きく成長しない、サッカーに・対戦相手に失礼、と考えています。
ですから、今日も大好きなサッカーの、楽しい試合の一つ、と考えています。



しかし、選手はそうもいくはずがありません。
まさかいつも通りのメンタルコンディションでピッチに入ることができるわけもなく、みな一様に緊張していました。
選手の気持ちを考えれば、理解はできます。
「公式戦」という響き、試合前のメンバーチェック作業、さらには相手選手や相手ベンチの雰囲気、レフェリーのウェア(審判服を着ている)、ギャラリーの数(いつもの試合の何倍もの数)、緊張しないわけがありません。


もちろんクラブにとっても大きな一歩だという認識はあります。
また、2015年度からスタートしたAFC茅ヶ崎の歴史の「公式戦」という章の1ページ目を飾る試合ですから、そういった意味では大事な試合だと考えています。

ところが!
逞しく成長しているAFC茅ヶ崎の選手たち、これまでの試合でも何度もあった「立ち上がり早々の失点」を喫します(笑)
開始20秒での失点。まさかの「いつも通り」の試合の入り方をしてくれました、、、、、

これが平常のメンタルコンディションへと導いてくれるのか?
ちょっとルーティン的な期待をしましたが、まだまだ浮き足立っている負の連鎖が続く前半立ち上がり。
いつも元気なアクションを起こす選手ですら、動きは硬く、静かなプレーが続きます。
もちろん全体のプレーのパフォーマンスは低く、いつも通りではありませんでした。
そんな状態ですから、立て続けに2失点目を喫します。

この緊張の中で自分のパフォーマンスが低下してしまうこと。
ここに何を感じることができたでしょうか?
日頃のトレーニング、何となくプレーしている瞬間がまだまだ多いのではないでしょうか。
日頃、積み重ねて自信を持ってピッチに立つことができれば、緊張している中でもプレーの質は大きく落ちることはありません。
まだまだ積み重ねが浅いということだと思います(僕自身含めて)。

この自信の薄さに悔しさを覚えつつ、選手を信じ、戦況を見つめていましたが、徐々にAFCの選手たちのストロングポイントである「素直さ」が顔を出し始めました。

結局、特別なことはできない。
試合は日頃の成果が表れる、まさに「発表会」。

割り切り始めたのか、いつも通り、丁寧にみんなでボールを前進させるプレーが増えてきました。
少しずつボールを自分たちのペースで支配し、守備でも強度を見せ始めた前半の中盤以降は何の心配もしませんでした。(結局、前半は2点返し同点で終わりました)

ハーフタイムでは、緊張のあまり喉がカラカラで声が出なかったという選手のコメントを聞き、羨ましく思いました。
これだけサッカーの試合に対して緊張できる彼らは非常に幸せな選手たちだと思います。

前半中盤以降のプレーやハーフタイムでの選手の表情を見て、「大丈夫!」と確信。
結果は相手がいることなので何とも言えませんでしたが、後半はいつも通りの良い試合ができると安心できたので、逆サイドに陣取っている応援の保護者の皆様へご挨拶する余裕が生まれました。(その時にも皆様にきっと大丈夫です!とお伝えしたと思います)

そして、後半は日頃のトレーニング風景や、試合をみているような展開。
選手たちは自分たちでサッカーの試合を進めることができていました。
(結果、後半に3得点が生まれ、5-2の逆転勝ち)

初勝利、初勝ち点、初失点、初得点をゲット。
それ以上に「価値」の原石を獲得することができたと思います。

この原石が輝くかどうかは、今後の磨き方(フィードバックとそれに伴うアクション)次第。


前述の通り、日頃の積み重ねを強烈に振り返ることができる経験ができたと思います。
第2節は7月2日(土)、たった2回の練習機会、されど2回の練習機会、どれだけ意識を変えるきっかけになっているか楽しみです。

さぁ、拾った原石を磨こう!


伊藤 大介

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