2018年8月31日金曜日

【8月26日、27日】富士登山

今年も行ってきました、毎年恒例の富士登山。
AFC茅ヶ崎としては、3回目となる今回は絵に描いたような快晴!
最高のコンディションで日本一の山に挑戦しました。


今回もバスタ新宿から高速バスで5合目まで移動し、そこから登山開始です。
みんな富士山へ臨む準備は万端な様子。
一部、完全に富士山をなめてランニングシューズで登ろうとする猛者も(苦笑)


開始間もなくちゃんとした靴(トレッキングシューズ)を準備すればよかったと後悔していました。準備の大切さを学びました。3回富士山に登った私からすると、フル装備でなくとも富士山を登る際に必須アイテムのひとつです。

準備も終え、いよいよ出発! 


雄大な景色を見ながら歩を進め、歩くペースを合わせながらチームで動いていきます。
とはいえ、歩くスピードにも少し差がありますので、普段あまり見ない組み合わせで歩きコミュニケーションをとっている姿もあり、これも富士登山を実施している良さだと感じました。


たわいもない会話をして楽しく登っていられるのも6合目の途中までです。
平坦な道から岩の道へと変わり、ここからが富士山の辛いところ。
岩に手を着きながら登ったり、岩場に合わせて次の足をどこに置くか、どこを登っていくのかを考え、どうしたら身体の負担を減らせるかと柔軟な思考も求められます。


7合目を過ぎるて仮眠をとるための8合目まであと少し。
みんな肉体的にも精神的にも疲労を隠せない様子でした。


しかしその中、自分が辛い状況で仲間にポジティブな声掛けをする選手が出てきました。
引率しているコーチ陣も疲労が見えてきた中、このような声掛けができる選手が出てきたことは嬉しく、私自身も気持ちが楽になりました。
やはり、「声」は大切ですね。もちろん声掛けの質にもよります。気持ちを上向きにする声かけは良い声掛けと言えるでしょう。逆に気持ちや雰囲気を下げる声掛けもあります。
自分が辛くなった時にどのような声掛けを出来るかが、本当の人の強さなのだなとこの富士登山を通して再確認しました。


そして、8合目の山小屋に到着。



ここでは、御来光へ向けて夜中に出発するために、休憩・夕食・仮眠をとります。
ここでの過ごし方、山小屋に泊まる意味を分からずに自分勝手な行動をとる選手がいました。山小屋に着くまでの言動・アクションが良く、中学生ならば感じ取ってくれると期待もあっただけに、残念なところでした。ただ、このような経験を積むことで人としてのステップアップができることを信じています。

そして真っ暗で寒い中、頂上へ向けて出発。
この日は満月でとても綺麗に星も見え、地上で騒がれていた雷も富士山からは幻想的でした。夜も景色が良かったです。



眠さ・寒さ・疲労、あとは暗いことがストレスになり、次第に話さなくなる選手たち。
実際、酸素の薄さも感じ、辛い・きつい時間が増えました。
途中、怪我明けの選手の怪我再発によりリタイアすることになりましたが、精神的な辛さもあったのだと思います。リタイアした選手の分も頑張ろう、と気合を入れなおす選手たちで頂上への歩を進めます。

そしてついに頂上に到着!



疲労困憊の選手たち、寒さ眠さと闘いながら御来光を待ちます。
御来光までは1時間ほどあり、その待ち時間がもしかしたら1番辛い時間だったかもしれません。ただ、元気な人もいました(心強い)。




ただ、その辛さはこれを見て吹っ飛びます。

 

写真でこれほどの美しさ、頂上まで登ってきた達成感に浸りながら肉眼で見る御来光は言葉では表現できません。
御来光を見るのは3回目ですが、間違えなく1番綺麗でした。


私の手袋が移りこんでしまいましたが、そこはご愛敬で。(笑)
この景色を見て、選手たちは何を感じ、何を思ったのか。
間違えなくこれからの選手たちにプラスに働くことでしょう。


残るは下山のみ。


砂利道でがくがくの足をさらに苦しめるような道が延々続き、個人的には登りよりも下りの方がきついと感じます。

下りでリタイアした選手とも合流し、無事5合目に戻ってきました。
充実の表情の選手たち。帰りのバスでは爆睡でした。



日本一の頂きへ登り、御来光を見て、選手たちは何を感じ・何を思ったか。
来週には選手ブログでコメントを公開予定です。是非ご覧ください。


来年もまた登ります。
私は次で4回目。富士登山インストラクターになるために頑張ります(笑)

AFC茅ヶ崎
小熊優一



2018年8月14日火曜日

【8月12日(日)】リスタート


8月11日(土)、高円宮杯の神奈川県予選が行われました。
AFC茅ヶ崎は3年生を中心にこの大会で1試合でも多く戦うことを目標としてきました。

しかし、その目標も儚く散り、3年生にとっては非常に悔しい敗戦となりました。
5日間のオフ期間に入るタイミングで急遽組み込まれた試合日程でしたが、これはなんの言い訳にもなりません。

むしろ、いつ試合が来ても良いように準備して来たつもりです。
日常の積み重ねしか試合では表現できません。
そういった意味でも直前に何かを足掻いたところで知れています。

「やれることはやってきた」今の選手たちの状態を見て、胸を張ってそう言うことができます。

それでも選手たちはギリギリまでできることはやっておき、後悔したくない!という気持ちが行動に表れていました。
試合前日には選手たちだけでミーティングを行い、試合に向けて士気を上げて臨んでいました。
それぞれがどんな気持ちで試合当日を迎えたのか、キャプテンが全員の想いをメッセージにして私へ送付してくれました。

もうこの状態になると、試合当日にこちらでやることはほとんどありません。
無事に、できるだけ良いコンディションでピッチへ送り出すだけ。
あとはピッチ上で選手たちが一つになって戦うはず、と目論んで当日を迎えました。

その予想をはるかに上回るほどのパフォーマンス、モチベーションを各選手が表現していたことに、驚きと喜びがありました。
と、同時に「何とか勝たせてやりたい」という気持ちが一層強くなったことも事実です。

結果は前述の通り、敗戦。
力を出し切ることはできました。それでも悔しいものは悔しいです。
勝たせてやることができなかった私自身も、力の無さを痛感し、現実を受け入れることに時間を要しました。


試合の前後に彼らに話したことがあります。
それは「誇り」についてです。

(試合前)
ギャラリーの多さに驚きました。
ホームチームである対戦相手をはるかに凌ぐ数。
ほとんどの保護者の方が応援に来られていたことが非常に嬉しく思いました。(中にはOBの顔も)
「これだけの数の人々に応援されるチームになったことを誇りに思おう」と選手へ伝えました。


(試合後)
泣き崩れる3年生たち。
普段は見せることがない表情に、いかにAFCでのサッカーが、この仲間たちとの空間が大事なものだったのか、嫌という程に伝わってきました。
なかなか試合には勝てないチームでしたが、この試合を迎えるまでの過ごし方と試合当日の彼らの姿をみて、彼らの指導者であることを非常に誇らしく思いました。


これだけ自分自身の、関わる人たちの胸を熱くすることができるAFC2期生。
間違いなくその背中を3,4期生は憧れ、追いかけていきます。


そして、今大会がラストではありません。
まだまだ公式戦は続きますし、まだ手にしていないものがあります。

必ずまだ手が届いていないところまで到達して送り出すことを誓います。

2018年8月3日金曜日

【8月3日(金)】北海道キャンプ5日目


北海道キャンプ最終日は午後のフライトということで、午前中に酪農体験に行ってきました。
別海町は人口6000人ほどで牛の数は15万頭とのこと。
本日は根室のフォームにお世話になりましたが、こちらも人の何倍もの数の牛が人々の生活を支えていました。

牛だけでなく、馬や豚、山羊など多くの動物たちを間近で見る機会をいただき、さらにはあの「別海町の牛乳」からバター作りを体験。



牛乳の構造からどのようにバターが作られるのかを実際に体験しながら作らせてもらい、最後にはこれも北海道産の美味しいベーグルが登場し、できたてのバターで美味しくいただきました。


なかなか茅ヶ崎ではできることのない体験をさせてもらい選手たちも興奮気味でした。
今日はたまたま牛を放牧するタイミングにあたっため、大迫力の牛の群れを間近で見ることもできました。


北海道の味を噛み締め、これもまた機会の少ない「小さな空港」での搭乗へ向かいます。
成田空港や羽田空港が一般的な空港のイメージだった選手たち、この中標津空港のある種の可愛らしさにも何かを感じてくれたようです。


広大な大地でのトレーニング、そこで育った選手たちとの交流戦やふれあいトレーニング、そして元祖SDトレーニングと本場の乳製品を味わった5日間。
他にも様々な出会いや経験がありました。

これらの経験は目先のためだけに活かせるものではないと思います。
選手たちの長い人生の中でこの北海道キャンプで経験したことがポジティブに働く機会があることを心から願っています。

【8月2日(木)】北海道キャンプ4日目

昨日、今日と「こんなに暑いことはない」と現地の方々が口を揃えていた4日目。
僕らからすると「そこまで暑くないです」というレベルでしたが(笑)
確かに快晴の中でのトレーニングが実施できました。


昨日の別海中央中学校さんとのトレーニングマッチで頂戴した課題を改善するトレーニングを行い、このキャンプのトレーニングは終了。
午後は地元の少年団「別海サッカー少年団」の選手たちに集まってもらい、中学生とのふれあいサッカー教室を開催しました。
(AFC茅ヶ崎の選手目線だと、小学生とのふれあいサッカー教室。という狙いもありました)


とても素直で明るい選手たちとの時間を過ごすことができ、昨日に引き続き新しい仲間が増えました。
AFCの選手たちも刺激をもらうことができて本当に感謝しています。

別海サッカー少年団さんの監督や代表の方、保護者の方ともお話をする機会をいただきました。
我々が感じている、この素晴らしく、有り難い天然芝でのトレーニング環境も実は半年間しかないということを伺い驚きました。
10月中旬〜GW明けまでは気候の関係で利用できず、体育館でのトレーニングに強いられているとのこと。
言われてみれば確かに!ですが、実際に実情を伺うと、なぜその環境下でもこれだけ素晴らしい選手たちに育つのか?不思議でした。(昨日対戦した中学生の大半も別海サッカー少年団の卒業生とのことでした)

北海道の大地は我々が思っていた以上に奥深いです。



そして、この偉大なる別海町の大地に足跡を残すべく、最後の締めとして「SDトレーニング」を行いました。



このチーム史上一番カッコ良い表情で全員が走り切っていました。
やはりこの大地には得体の知れないポジティブな何かが秘められているのかも知れません。

この別海町でのキャンプはSDトレーニングや食トレ、地道なサッカートレーニングなど「しんどい」ことが多かったと思います。
その反面、新たな出会いやワークでの気づきもあり、多くの収穫を得ることができました。

たくさんのお土産を持ち帰ることができたこと、それはこの地に送り出してくださった保護者の皆様の協力があったことを選手たちは理解しています。
毎回リレー形式で食事前の挨拶をしていた選手たちから自然と感謝の気持ちが溢れていました。

明日、めちゃくちゃ暑いというニュースを見ている中で関東の地へ戻ることへの不安はありますが(笑)、胸を張って戻ります。

2018年8月1日水曜日

【8月1日(水)】北海道キャンプ3日目

本日は北海道に来て初の対外活動。
明日から道大会に出場する「別海中央中学校」のサッカー部さんにトレーニングマッチのお相手いただきました。


別海中央中学校、素晴らしいチームでした。
明日から道大会(全18チーム)に向かうチームというのは納得ですし、応援したくなる選手達、チームでした。

神奈川県とは常識が異なり、道大会(いわゆる県大会)に場合は、宿泊型の遠征になるそうです。
明日は片道500kmのバス移動で前泊、明後日から1回戦が始まるとのこと。もう1泊して2回戦までがひとまず行われるそうです。
上位2チームが全国大会(3つ勝てば)、AFC茅ヶ崎として今日新しくできたサッカー仲間を全力で応援します。

そして彼らからプレゼントしてもらった3年生達の課題を必ず改善して、我々も高円宮杯(スケジュールは未定のまま)に挑みます。


この感謝の気持を伝えるべく、この試合後に行われたバーベキューでのお返し。
AFC茅ヶ崎といえば「一人一芸」。もちろんおもてなしさせていただきました。


その甲斐もあってか、AFC入団希望選手も最後には誕生しました(笑)


別海中央中学校の皆様、本当にありがとうございました。
明後日からの道大会、全力で応援させていただきます!

そして本日は、BBQの後にも貴重な体験を。
この後は北海道キャンプだからこそ受けることができる「お勉強会」です。


3年前にこの北海道キャンプのキッカケを作ってくださった歯科医師さんより「呼吸 お口 舌 パフォーマンス」のお話を頂戴しました。
ゲームや身近な例え話をを交えながら「タメになる」「明日からやってみたくなる」お話を聞かせていただきあっという間の1時間講習でした。(僕ら指導者側が一番勉強になったと思われます)



今日も少しも無駄な時間を過ごすことなく「ステップ」作業を取り組めました。
明日は地元小学生との交流サッカーがあります。

今日の経験を早速活かせるチャンスです。
AFC茅ヶ崎らしさとその名を別海町の地に残して行きましょう!