2018年3月15日木曜日

1期生を送り出して想うこと

先日、AFC茅ヶ崎1期生の卒団式を終えました。

2015年4月、AFC茅ヶ崎というチームが立ち上がり、そのクラブビジョンとそこにいる人(代表や監督)についていこうと集った選手たち、私自身はその姿を空間の外側で見ている人間でした。
何せ、発足式ではただの司会者でした。

しかし、前任の監督が僅か3ヶ月ほどで退き、空席になったところに手を挙げさせてもらい今の立場になりました。
前任の監督の指導や人柄を慕い、それを信じて集まってきた選手たちを始動3ヶ月ほどで引き継ぎ率いる、少なからずプレッシャーはありました。
また、保護者の方の期待や、西野代表の眼、そういったものもプレッシャーとして感じていました。

正直いうと3年前の私は、ジュニアユースチームの発足自体に懐疑的であり、否定的であり、このカテゴリーの指導に無興味でした。
その頃には想像ができないくらいに、AFC茅ヶ崎での指導にどっぷりはまり、目の前にいる選手たちは、今一番大切な存在と胸を張って言い切れるほどになりました。
彼らとの時間が私に様々な気づきや学びを与えてくれたことで変えてくれました。

無我夢中で右も左も分からないまま走り続けた約2年半、あっという間でした。
イライラすることやガッカリすること、山ほどありました。
それと同じくらい、嬉しいことや楽しいこともありました。
(送り出し動画では、私にとっては珍しく、感動を覚えました)

無事に送り出せたかどうかは、この先の彼らの姿や成長、活躍が答えです。
しかし、AFC茅ヶ崎の選手として送り出せたことは喜ばしく、誇らしく思っています。

それは途中退団してしまった選手も含めて、最後の卒団サッカーや卒団式に参加してくれたことも理由の一つとしてあります。途中退団には様々な理由がありました。
しかし、そんな彼らもAFC茅ヶ崎の一員であり、最後は共に巣立っていきました。
これは普通のサッカークラブとは大きく一線を画しているところです。

そして、その誇りがAFC茅ヶ崎が存在することの使命感をより一層強いものにしてくれました。
地域に根ざしたクラブ、そこに存在する選手たちにとって価値のある空間。
AFC茅ヶ崎が地域にとってなくてはならない存在であるという自負を持って新しい章=第2章に突入します。

自分なりにガムシャラに精一杯やりきったと、これは自信を持って言えますが、振り返ればやり残したことも沢山あります。

これらは第2章で次の世代に確実に活かさなければなりません。
それが1期生への恩返しの一つだと思っています。
また、1期生が胸を張ってAFC茅ヶ崎の1期生です!と言えるような強いチームを2,3期生と共に作っていくことも恩返しです。

初めてのことだらけだった第1章、共に走り抜いてくれた選手に心から感謝しています。
心から、ありがとう!

また、側で支えてくれたスタッフである小熊コーチ、貢平コーチにも本当に感謝しています。君たちがいなければ私は孤独とプレッシャーで潰れていたことでしょう。
ありがとうございました。そして、第2章も宜しくお願いします。

4月からは1期生へ誇りを胸に戦っていきます。

伊藤 大介