2018年6月3日日曜日

相乗効果を感じる

今年度からAFC茅ヶ崎のプログラムの一つに「学習塾」が加わりました。

「茅ヶ崎 適塾」

文武両道を謳っているクラブとして、当たり前のことですが学習面での管理・サポートも徹底していきます。
ところが、文武両道と言いながらも、学習面でのパフォーマンスが低い選手も実際には在籍しています。

しかしそれは、「勉強が苦手」という意識が強いだけであり、(苦手→モチベーションが上がらない→取り組みの質が低くなる→成績が上がらない)という苦手意識から始まるサイクルに陥っているだけです。
まさにサッカーの取り組みと同じことが言えるのではないでしょうか?

実は取り組み方さえハマればスタート地点が(苦手)から(やる気)へ大きく変化します。

【(やる気)があるから(できる)】のではなく、

【(できる)から(やる気)が上がる】のです。

ということは、 (できる)感覚を持たせてあげることが非常に大事なポイントになります。
【(できる)→(やる気)】どんな公式よりも一番重要な勉強に必要な公式です。

適塾では(できる)をスタート地点にして学習に取り組めるようにすることにこだわっています。
そして、このスタート地点さえ間違わなければ、あとはメンタルコントロールの微調整をサポートしてあげるのみです。

これにより学習に対して圧倒的な苦手意識がある選手に変化が生まれてきました。
これほど嬉しい悦びはありません。
こういう悦びの瞬間を生み出すことが我々AFC茅ヶ崎の価値の一つだと強く想っています。

そして学習面での変化と比例するかのようにピッチ上での振る舞いにも変化が生まれてきました。
技術面の劇的な変化ではなく、ピッチ上での姿勢に変化が生まれてきたのです。

できることへの理解と自信、できないことへの自覚と開示(他者へさらけ出せるようになる)、こういった表現を素直にできるようになったことにより、自身のプレーへの向き合い方が大きく変わってきました。

つまりそれは、
【(できる)→(やる気)】の公式にハマっているということです。

この公式に乗ったということは、これから技術的にも変化が生まれてきます。
巧く・強くなるために必要な土壌ができ始めたということです。

これは間違いなく学習から獲得した自信が彼に"何か"を気づかせました。

勉強をすることはもちろん大事です。
そしてその取り組みがピッチ上にも成果をもたらせてくれるという相乗効果をその選手から学ばせてもらいました。

学習の取り組み方と習慣さえ身に付いてしまえば、定期テスト前にバタバタしたり練習を休んだりすることなく、良い成績とパフォーマンスを継続できると思います。

茅ヶ崎 適塾からますますAFC茅ヶ崎の活動が充実することを楽しみにしています。

伊藤 大介

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